毛細血管およびゴースト血管についてFAQ
毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ直径6〜14μmの血管です。髪の毛の20分の1くらいの細さです。毛細血管壁の細胞の隙間を通して血液と組織の間で物質交換が行われます。この優れた透過性から、毛細血管は別名「交換血管」とも呼ばれます。
動脈から運ばれた酸素や栄養、ホルモン、免疫物質などを組織内に送り、組織中から二酸化炭素や老廃物を受け取って静脈に通じて体外に排出する重要な役割を担っています。全身の血管の99%は毛細血管で、細胞の新陳代謝の最前線で活動しています。つまり、「病気になるか、ならないか」「老いるか、若々しさを保つか」は、毛細血管の健康状態に左右されます。
不摂生や不良な生活習慣、老化などの原因で、毛細血管構造が破綻すると、輸送途中に血液成分が過度に漏れ出し、末端まで血液が届かなくなります。この状態が続くと、毛細血管は壊れ、最終的には消失してしまいます。血液の流れないこれらの血管を「ゴースト血管」と呼びます。
・冷え性
・皮膚のトラブル、しわ、たるみなど
・薄毛
・骨粗しょう症
・認知症
・糖尿病
・消化器、腎機能、肺機能、肝機能の低下など
・感染症
・脳梗塞
・高血圧などの様々な疾患が関連しています。
主に二つの原因があります。
【生活習慣の乱れ】
ストレス、睡眠不足、糖質の多い食事、揚げ物の過剰摂取や過食など不健康な食生活が含まれます。
【血管の老化】
人は40代から毛細血管が衰え始め、乱れた生活習慣などによって、その老化や劣化が加速します。
現在、劣化した毛細血管や血流不良の状態があっても、血流を改善する生活習慣によってゴースト化を防ぐ、またはゴースト化した血管を改善することが可能です。
- 睡眠:毎晩約7時間の睡眠を確保します。
- 有酸素運動:1日に20~30分程度のウォーキングやかかとの上下運動など、簡単な運動を行います。これにより、筋肉の動きが増え、毛細血管の密度が増加し、末梢の血液循環が改善されます。
- 食事:バランスの良い食事を心がけます。また、「マ・ゴ・ワ・ヤ・サ・シ・イ」の和食をお勧めます。
※マ(豆類)、ゴ(ゴマなどの種実類)、ワ(ワカメなど海産品)、ヤ(野菜類)、サ(さかな・海老などの魚介類)、シ(シイタケなどキノコ)、イ(イモ類)。 - 当研究所はお薦める食材は、Tie2を活性化する食品を摂取すると、ゴースト血管の予防・ケアに役立ちます。オキナワニッケイの葉、シナモンエキス、ヒハツエキス、ルイボスティーなどのTie2活性化作用が確認されています。
紅花は血流を促進し、血の滞りを改善します。黒豆に含まれるアントシアニンには、老化やや酸化により失われる血管のしなやかさをよくする効果や、冷え・むくみの改善といった血流に関する機能性効果もあります。
沖縄在来種のカラキ(学名オキナワニッケイ)は、琉球王朝時代から重宝された樹木であり、準絶滅危惧種に指定されています。現在、保全活動が行われており、幹の皮を使用することができなくなりました。我々は、沖縄カラキの葉からの抽出物を使用し、大阪大学高倉教授の研究チームに依頼して検証しました。その結果、毛細血管の健康を左右するTie2受容体の活性化効果が実証されました(特許出願中)。
楽管茶の飲用受講者38名の臨床研究での結果として、本研究で検証された「楽管茶」ブレンドティーにはTie2の活性化、吸収の促進、および血行の促進の成分が含まれており、これらは毛細血管の形状、周辺組織の正常化、血管の太さと長さ、血管の数、および血流速度を有意に改善することが示された。これは、毛細血管の劣化が見られる未病者の改善に役立つことを示唆している。