【夏の養生】一年中で一番暑く、雨水が最も多い季節。「さっぱりした食事がおすすめ」
夏の養生
『黄帝内経』(紀元前の中国最古の医学書)に、夏は「天地の気が盛んに交わり、万物が花開き、実をつける」と書かれています。
夏は一年中で一番暑く、雨水が最も多い季節となります、春に芽を出したものが、夏に盛んに生長する時期です。この時期を、天の気が降り、地の気が昇り、天地の気を交し、植物は花を咲かせ実をつける。体は、自然界の成長、実りに合わせ、陽気の成長が一番旺盛な時期になり、とどこおりなく養い育むことが「養長」と言います。
五行を見ると、夏は心と同じ「火」に属していることがわかります。即ち、夏は心臓にとって、とても重要な季節であり、夏は「養心」の季節です。そこで、夏には心の働きを援ける「苦」の食材を摂りましょう。
夏は湿気の多い季節です。そのため、湿邪が原因となる身体のだるさやむくみ、消化不良や頭痛などにも注意が必要となります。揚げ物などは避け、さっぱりした食事を心がけると良いでしょう。