【冬の養生】体を補う一番よい季節。「色の黒い食材を食べるべし」
冬の養生
冬は,自然界や動物が冬眠状態に入るのと同様に,人間の体も新陳代謝が遅くなり,陰が強く陽が弱い、冷えた状態になります。
冬の養生として「蔵」、体を補う一番よい季節です。貝原益軒の養生訓にも「冬の三月を、閉蔵と言う・・・・・・冬に応じること、養蔵の道である」と言われています。
五行でいうと冬は「腎」と「水」です。
腎とは,現代医学でいう腎臓のほか,生殖・ホルモン・膀胱・骨・髄・脳・聴覚・歯・毛髪なども含まれています。腎は老化に最も関連が深く,冬は腎を強くしておかないと,性機能、膀胱機能の減退,腰などの痛み,耳が遠 いなどの症状が起こりやすくなります。
陰陽のバランスを維持するには,陽に属する温熱性の食物を中心に身体を温める効果がある辛味の食材(ネギ・ショウガ・トウガラシ)、気・血・水のめぐりをよくするもの、および「腎」の機能を促進する「精」を養うもの(クルミ・クリなどの木の実や黒ゴマ・黒豆・黒豆,黒キクラゲ,など「色の黒い食材」)を選んでください。
また,鹹味(海産物など)も適宜摂る必要があります。その反面、苦味で寒涼性のもの、たとえば苦瓜,ドクダミ茶などは控えたほうがよいでしょう。