第10節気は夏至(げし)。「外が暑いと、体内はより寒くなる」【二十四節気の暮らしのヒント】
第10節気 夏至 6月21日~7月6日
夏至とは、北半球で夏が始まる日であり、昼が長く、夜が短くなります。これは、太陽が最も北に来るために起こる現象です。夏至を過ぎると本格的な夏が始まると言われています。
関西地方では、タコの八本足のようにイネが深く根を張ることを祈願してタコを食べるそうです。
夏は汗をかく時期で、塩分をたくさん失ってしまいます。心臓はナトリウムが足りなくなったら不整脈が出てしまいます。この時期は、酸味のある食べ物を食べると、「固表」になります。塩っけのある食べ物も心臓にいいです。
夏至の前後は、苦みのあるものを多めに食べると「清心」の効果もあります。食材として、ゴーヤー・カリフラワー・蓮の実・サボテンなどはデトックスや「解熱袪暑」の効果があります。また、赤色の食べ物は、心臓を補う働きがあります。
中医学では、「外が暑いと、体内はより寒くなる」という考え方があります。そのため、夏に冷たすぎるものを多く摂取すると、脾胃を壊し、嘔吐や下痢を引き起こしてしまうことがあります。グリーン豆やスイカなどを適量摂取し、「解暑」を心がけましょう。