第13節気は立秋(りっしゅう)。「陽盛から陰盛に変わる重要な境目」【二十四節気の暮らしのヒント】

2022年3月15日

13節気 立秋  8月7日~8月23日

立秋は、秋の気配を感じる時期ですが、「秋老虎」といって、まだ暑さが残っています。

秋は,実のなる収穫の季節です。立秋から始まって処暑、白露、秋分、寒露、霜降の六つの節気を経て立冬になります。暑い夏から段々涼しくなり、冬に向かって陽がだんだん消え,陰がだんだん強くなって,陽消陰長となり,陽盛から陰盛に変わる重要な境目にあたります。

この時期は自然界では木の葉がだんだん枯れる時期であり,空気も乾燥してきます。同様に,人間の体も乾燥しやすい時期となります。

五行でいうと・・・ 秋は金行に属します。金行に対応するものには燥,肺,鼻,辛味などがあります。肺とは、現代医学でいう呼吸器系のほか,皮膚,大腸などにも関連します。その時期の特徴は水分を消耗しやすい、いろいろ乾燥(皮膚がカサカサ、咽喉が渇き、鼻血、毛髪が艶なし、便秘、尿少、咳)が見られます。

秋は爽やかな季節で運動に一番良い時期であり、そして清熱潤乾、滋陰潤肺に基づいて養生します。刺激のあるものや、辛味のものは、発汗作用がある反面、体液を消耗します。秋には揚げ物も少なめにしたほうがよいでしょう。